グード図法とは

グード図法とは、いくつかの地図の図法を組み合わせて描かれている世界地図の図法です。

投影法の分類としては、モルワイデ図法と同じく疑円筒図法です。

別名として、ホモロサイン図法という名称が使われ、断裂ホモロサイン図法とも言われています。

断裂、という名称があるように、グード図法の最大の特徴として、地図上に6つの断裂が存在します。

グード図法の世界地図をパッと一目見てみると分かる通り、ジグザグに切れ目が入ったような形になっています。

なぜこのようなギザギザが生じているのかというと、これは、地球儀に描かれた地球の表面に近い状態のまま平面に置き換えるためです。

断裂が生じているのは海洋面の部分であるため、大陸などの部分には断裂がなく、また正積図法であるため、極めて正しく面積が表示されている地図であると言えます。

グード図法は、メルカトル図法に替わる地図図法として、地球全体の面積を正確に記したものを作成するために1923年にジョン・ポール・グードが考案した図法です。

全体は12個の領域が合わさった形をしており、先述の通り6つの断裂があります。

領域によっていくつかの地図図法が使われており、前述のホモロサイン図法という名前は「ホモログラフ図法」と「シヌソイダル図法」を合わせた、グード自身による造語であるそうです。

ホモログラフ図法とは、モルワイデ図法のことであり、シヌソイダル図法とは、正弦曲線図法(サンソン図法)のことを表しています。

具体的には、緯度の高い位置にある6つの領域や赤道付近の部分に関しては、モルワイデ図法が使われているとも言われています。

緯度の低い位置にある6つの領域に関しては、サンソン図法が使われているようです。

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