地図から分かる情報って?

その地図ごとによって、地図の中に入れ込む情報の内容は変わってきます。
例えば様々な要素を入れ込むのが普通である一般図の場合、全ての情報を入れ込むのは不可能であることから、地図に表示する情報は何らかのルールによって多少簡略化していくのが普通となっています。

また同じエリアを表している地図であったとしても、採用している縮尺によって入れることが可能な情報量が異なっています。
例えば『縮尺が2万5千分の1である一般図』と、『縮尺が100万分の1である一般図』では、 縮尺が2万5千分の1である一般図のほうが入れることが可能な情報量は多くなるでしょう。

多くの地図を構成している基本的な要素は、以下が考えられます。
ただし平面の地図の場合は、実際の地球表面の状況をそのまま表示するのは難しいため、採用している地図図法などによっても実際の状態をどれほど反映できるかは異なってきます。

・角度
角度を正しく反映している図法を『正角図法』もしくは『等角図法』などと呼びます。

・距離
距離を正しく反映している図法を『正距図法』もしくは『等距離図法』などと呼びます。

・面積
面積を正しく反映している図法を『正積図法』もしくは『等積図法』などと呼びます。

他にも、文字で地名などの情報を記したり、定められた地図記号などを用いて施設や建物などを示したり、等高線などを用いて土地の高さを表示したりといったように、地図によって様々な情報を読み取ることができます。